シャロ勉米つぶ 「時」と「とき」

テーマは時とときの違い シャロ勉米つぶ知識

「時」は何と読むか?
税理士受験生は、「トキ」ではなく「ジ」と読むらしいです。理論(論述)問題では、「とき」と「時」を明確に区別して覚える必要があるかららしいです。

社労士の勉強では、論述式や記述式はないのでそれほど細かく覚えることはありませんが、法律では明確に意味が異なるので基礎知識としては違いを覚えておきましょう。

「時」と「とき」は全く意味が違う

法律で「時」と「とき」は全く別の言葉として使われています。
「時」は時間の経過のなかでのある瞬間、時点を表しています。
一方で、「とき」は「~の状態になれば」「~の場合」という仮定的な条件を表します。

条文で見てみましょう。

国民年金法41条の2では、配偶者の所在は不明な場合には支給停止する旨が定められています。

『配偶者に対する遺族基礎年金は、その者の所在が一年以上明らかでないとき、遺族基礎年金の受給権を有する子の申請によつて、その所在が明らかでなくなつたに遡つて、その支給を停止する。』

国民年金法41条の2

黄色アンダーラインの部分の「とき」は仮定的な条件を表します。「~の場合」と同じような意味です。
つまり、「配偶者の所在が一年以上明らかでない場合は」という意味です。この「とき」はある時刻や瞬間を指すのではありません。

赤色アンダーラインの部分の「時」はある瞬間や時の経過のなかでの時点を表しています。
ある日やある時刻を表しており、「その所在が明らかでなくなった年月日に遡って」という意味になります。

「場合」と「とき」は条件を表す

「場合」と「とき」は、その意味に違いはありません。

その時の文章の流れでどちらかが使われています。ただ、条件が重なるときには、「場合」「とき」の繰り返しを避けるように、「~の場合において、・・したときは、・・・」と、「場合」で大きい条件を表し、「とき」でさらに条件を付けくわえる順で使われます。

まず、「場合」が単独で使われているケースです。

第七条 使用者は、労働者が労働時間中に、選挙権その他公民としての権利を行使し、又は公の職務を執行するために必要な時間を請求した場合においては、拒んではならない。

労働基準法

次に「とき」が使われているケースです。

第六十八条 使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。

労働基準法

「場合」と「とき」で使い分けがあるようには見えません。法律を作るときに読んだ流れやリズムなどで使い分けされているようです。法律を作った人のセンスが現れるんでしょうか。法律は改正で条文が追加されたり変更されていくので、その時の担当者の好みも入ってくるんでしょうかね。

次に「場合」⇒「とき」と使われているケースです。

第三十八条の二 労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を算定し難いときは、所定労働時間労働したものとみなす。

労働基準法

「事業場外で業務に従事した場合」という大きい条件を示し、次にそのなかで「労働時間が算定し難いときは」とさらに条件を示しています。

時とときの説明

したがって、「労働時間を算定し難いとき」でも、それが「事業場外で業務に従事した場合」でなければ、この規定は適用されません。いわゆる「AND」条件です。

ふかまさ
ふかまさ

法律用語は慣れないと学習の妨げにもなります。社労士試験では条文がそのまま問題に出されることも多いので、法律用語は早めに理解し慣れるようにしておきましょう。

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