社労士試験の戦略 まずは敵を知ることから始めよう。仕事をしながらでも合格できるか?

記事のテーマは社労士試験の分析 社労士試験勉強法

今回は、社会保険労務士試験について合格率や合格者の内訳、試験の形式などから、社会人でも目指せる資格なのか見ていきます。

ふかまさ
ふかまさ

ふかまさも働きながら勉強し、2022年の社労士試験に合格しましたが、ほかの合格者も社会人が大半です。働きながらでも合格が狙える資格です。

社労士の合格率は?

社会保険労務士の合格率は最近5年間では5%~8%程度で推移しています。

出典:厚生労働省:第54回社会保険労務士試験参考資料[参考4]合格者数等の推移(過去10年)

合格率が5%~8%程度であり、簡単な試験ではないことは確かです。

しかし、合格率が試験の難易度に直結するわけではなく、国家資格のなかでは、社会人でも十分に合格できる試験です。

敵を知る。受験生のレベルを推測する。

最難関の国家試験の一つである公認会計士試験は、令和3年の短答式試験の合格率が21.6%、論文式の合格率が34.1%でした。過年度の短答式合格者などもいますが、概算では短答式合格率21.6%×論文式合格率34.1%=7.4%です。

社会保険労務士の令和4年の合格率は5.3%ですので、合格率だけでは社会保険労務士のほうが低くなっています。

試験の難易度を見るには合格者の内訳をみていくのがよいでしょう。公認会計士試験はその合格者の大半が学生や無職で、ほぼ受験勉強に専念しています。一方で、社会保険労務士は、会社員が61.0%、それ以外でも団体職員4.7%や公務員7.7%といった仕事をしながら勉強している人の合格者が70%を超えています。

令和4年社会保険労務士合格者内訳

令和3年公認会計士試験合格者内訳

このように社会保険労務士では、大半の合格者が仕事をしながら勉強しています。

働きながら資格取得を目指す方には、大半の合格者が社会人である社会保険労務士は取り組みやすい国家資格といえます。

これから勉強しようと考えている社会人の方は、ライバルも大半が自分と同じ社会人で、限られた時間で勉強しているということを念頭においておくのがよいでしょう。

また、合格者の年齢でも35歳以上が7割以上を占め、40代50代でも多くの合格者がいますので、社会保険労務士は、年齢に関係なく挑戦できる国家資格でもあります。

社会人が資格取得のために勉強する場合、限られた時間で勉強をしなければならないため、効率的に勉強していくことが必要となります。

見方を変えると、社労士試験の大半の受験生は仕事をしながらの勉強であり、社労士試験の幅広い試験範囲のすべてを網羅的に詳細に理解、記憶している人は、少数であり、いかに幅広い試験範囲のなかで試験にでる部分を押さえられるかというところが試験勉強のポイントとなってきます。

敵を知る。試験問題のレベルは?

試験は全問マークシート

試験形式はすべてマークシート方式の選択形式で、記述式や論述式はありません。
記述式で細かい用語を一字一句覚えたり、論述式で答案練習に多くの時間がかかったりすると勉強時間に限りがある社会人にとっては取組みにくくなりますが、社労士試験ではマークシート式の試験であり、社会人にとっても勉強しやすい国家試験といえます。

選択式は文章の空欄を20の選択肢から選びますが、5問の選択肢がごちゃまぜで20個ですので、選択肢を整理すれば実質は4択です。

択一式については、5択ですが、ほとんどが、正しい選択肢1つか誤った選択肢1つを選ばせる単純な選択問題です。組合わせ問題や個数問題は何問かは出題されますが数問です。

組合わせ問題とは、5肢のなかで正しい2つや誤った2つの組み合わせを解答させる問題で、個数問題とは、5肢の中で正しいものや誤っているものがいくつあるかを解答させる問題です。

難易度としては、個数問題>組み合わせ問題>単純な選択問題 の順です。個数問題はすべての選択肢の正誤が分からないと正解に辿りつけません。

そして、単純な選択問題では、5肢のうち、正解になっている選択肢が典型論点である問題も多く出題されています。

したがって過去問や問題集でも基本問題を重点的に勉強していき、他の受験生も解ける問題で確実に点数とれるように勉強していくことが重要です。

選択式の基準点クリアが最大の関門

社労士試験の最大の関門は選択式の基準点クリアです。

社労士試験は合格基準として、選択式、択一式のそれぞれの総得点で合格点が設定されるとともに、選択式、択一式のなかの各科目で基準点が設定され、それを下回ると合格点をとっていても不合格となります。いわゆる足切りで、「基準割れ」などと言ったりします。

令和4年の試験では、選択式は総得点27点以上かつ各科目3点以上、択一式は総得点44点以上かつ各科目4点以上が合格基準でした。

社会保険に関する一般常識(通称、社一)では、受験生の49.3%が2点以下でした。総得点で合格点をクリアしていても、この社一での基準割れとなり涙と飲んだ受験生も多かったはずです。

社労士試験では、この社一と労一(「労働に関する一般常識」)の選択式の基準割れが最大の関門といえます。この二つの科目は、関係する各種法令のほか、国が行なっている統計や白書など幅広い領域から出題されるため、手が回らない、苦手とする受験生も多いところです。

ただ、どの受験生も同じ条件の試験を受けるわけなので、他の受験生が解けるであろう問題をきっちりとれるようにし、あまり細かい論点に時間を割いてしまわないようにすることが必要です。

社労士は社会人でも目指せる資格です

上記のように、見てきましたが、社会保険労務士は合格率が示すとおり難関資格ではあるものの、合格者の大半が社会人であることや試験形式がマークシートであることなどから働きながらでも合格を目指せる国家資格です。

  • 合格率は5%~8%程度と高くないが必ずしも難易度が高いわけではない
  • 合格者の多くは社会人であり、働きながらでも挑戦できる資格である
  • 合格者の年齢も幅広く、40代、50代の合格者も多くいる
  • 試験形式は、マークシートであり記述形式や論述形式の問題はない

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