社労士試験過去問軽視すべからず。でも過去問にこだわりすぎるべからず。

テーマは過去問の取組み方 社労士試験勉強法

社労士試験の勉強の定番のひとつとしては過去問を解くというのがあります。出題傾向や実際の試験レベルを把握するのに役立ちますが、過去問にこだわりすぎる必要はありません。

過去問演習はやったほうがいい?

社労士試験に限らずですが、本試験では過去問と同じ問題はほぼ出題されません。
では、過去問演習は意味がないのでしょうか?

そんなことはありません。社労士試験では、過去から同じ論点が繰り返し出題されています。
社労士の試験が始まって50年経っています。

それだけ経てば、過去問の論点を外して出題することはほぼ不可能です。
また、過去問を解けば分かりますが、出題の傾向として過去の論点を避けようという意図はなさそうで、むしろ重要な論点は繰り返し出題されています。

そのため、過去問演習は他の多くの受験生も王道の勉強方法として取り組んでいるため、過去問演習もやっておいたほうがいいでしょう。

予備校等を利用すれば過去問にこだわる必要はないでしょう

予備校を利用すれば、基本的には過去問を取り込んだ形の問題集が用意されているはずです。私はスタディングで勉強していましたが、問題演習は過去問も取り込まれて構成されていました。

したがって、予備校で用意された問題集をやっていけば、自然と過去問についても対応が可能となっています。

そのほかに、市販の問題集も購入しましたが、過去問に特化した問題集は利用しませんでした。それでも十分に本試験では対応可能です。

過去問にこだわりすぎない。1問1答形式は特に注意

過去問演習を十分にしているのになかなか点数が伸びない

過去問にあまりこだわりすぎるのもよくありません。

注意するのは以下の点です。

  • 受験生の多くが手を付けてないような論点からの問題にこだわらない
  • 本試験同様の5択形式で正解以外の選択肢にこだわりすぎない

過去問演習をしているのに、それが結果になかなか結びつかないのは、難易度の高すぎる選択肢を正解できるようにしなければならないというドロ沼にハマっている可能性があります。

受験生の多くが手を付けてないような論点からの問題にこだわらない

例えば、2022年度の社労士試験の択一式の[問2]は以下のような「労災就学援護費」に関する問題でした。

[問2]労災保険法施行規則第 33 条に定める労災就学援護費に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
A 労災就学援護費の支給対象には、傷病補償年金を受ける権利を有する者のうち、在学者等である子と生計を同じくしている者であり、かつ傷病の程度が重篤な者であって、当該在学者等に係る学資の支給を必要とする状態にあるものが含まれる。
B 労災就学援護費の支給対象には、障害年金を受ける権利を有する者のうち、在学者等である子と生計を同じくしている者であって、当該在学者等に係る職業訓練に要する費用の支給を必要とする状態にあるものが含まれる。
C 労災就学援護費の額は、支給される者と生計を同じくしている在学者等である子が中学校に在学する者である場合は、小学校に在学する者である場合よりも多い。
D 労災就学援護費の額は、支給される者と生計を同じくしている在学者等である子が特別支援学校の小学部に在学する者である場合と、小学校に在学する者である場合とで、同じである。
E 労災就学援護費は、支給される者と生計を同じくしている在学者等である子が大学に在学する者である場合、通信による教育を行う課程に在学する者か否かによって額に差はない。

第54回 択一式試験問題

労災就学援護費があるのは知っていても、その支給基準などまで手が回っている受験生はほとんどいなかったはずです。そして、これが2023年以降の受験の過去問として問題集に載っても、テキストでこれを押さえて勉強できる受験生はほとんどいないはずです。

国家試験は、その多くが合格基準点がベースとなる合格点(社労士試験では7割)より低くなるように作問されます。
そのため、試験問題には難易度がそれぞれあり、受験生の多くが解けるもの、合格レベルの受験生なら解けるもの、マニアックな人でないと解けないものというように分かれます。

このマニアックな人でないと解けないものを解けても解けなくても、合格レベルの受験生が解けるものまで解答できれば、合否には影響ありません。

これを無理に勉強したところで、その時間を他の重要な論点に振り向けるべきです。

難しい選択肢は正答する必要なし

過去問の選択肢のひとつひとつをすべて正解しようとすると、おそらく予備校の先生でも不可能だと思います。

社労士試験は択一式については5択です。そして、基本的には正解1つを選ばせる問題が大半です。

正しい選択肢が分かれば、残りは分からなくても正解できます。

問題の作りとしては、正しい選択肢を選べなら、〇の選択肢が基本論点レベルでも、残りの×のすべてを基本論点レベルにしてしまうと仮に〇が分からなくても残り4個からの消去法で正解できてしまいます。
そこで、×のいくつかは基本レベルにしても、残りの×は難問として作成して、〇の一つが分からない場合に間違いに誘導したいという意図がある問題もあります。

このような問題の難問の選択肢についても、過去問でこだわってもあまり意味がありません。

過去問演習をメインでやる必要はない

過去問だけを抽出した問題集を何周もやる必要はないと思います。

通常の問題集や予備校の問題集には頻出論点の過去問は収録されています。それを中心に学習するほうが効率がいいでしょう。

問題集で勉強するときは、その問題を〇と×で解答して正解かどうかだけでなく、その問題文、解説文をよく読むとともに、テキストの該当箇所をあたってその周辺の論点も確認することが効率よい学習につながります。

過去問演習について書いてきました。

過去問と同じ問題はほぼ出ませんが頻出論点は過去問から押さえるのも有用です。

ただ、難しすぎる問題にこだわって枝葉末節の論点に走って基本論点がおろそかになるようであれば本末転倒です。

資格試験の勉強は、満点をとることではなく、合格点を目指すことです。

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